モビール起源説


芸術モビールはサンキャッチャーの未来を示す

Mobile_(sculpture)_in_the_style_of_Alexander_Calderモビールはデンマークで誕生した天秤のような形を組み合わせた吊るし飾りです。ひとつひとつの天秤がほかの天秤形を “重り” として吊り下げる構造になっているのが大きな特徴です。空気の流れによって、それぞれが揺れ動き、水平に回転し、全体として常に釣り合いを保つように作られています。

もともとは1933年頃に彫刻家アレクサンダー・カルダーが「動く抽象画」として創始した新しい現代美術の様式です。その後、フランス人画家であるマルセル・デュシャンが、この動く彫刻を表現するために考案した名称が「モビール」といわれています。

芸術作品として始まったモビールは芸術形式として美術界から認められるとともに、家庭や職場における装飾、商品のディスプレー方法、乳幼児への視覚的玩具として、世間一般にも急速に普及しました。もともとは、風車・水車・水時計・風見鶏といった動く機具類を考えることができます。

しかし、モビールは何らかの機能や実用のために作り出されたのではなく、彫刻の新分野としてあらたに創案された芸術作品であり、キネティック・アートの一例です。

モビールは創作されてからはまだ時間が経っていない芸術のため、サンキャッチャーの起源として時代考証の点から考えにくいと判断できますが、サンキャッチャーの今後を芸術面で考えた場合、このモビール芸術は大きな影響を与えるものであることは否定できません。